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偉人の足跡をたどる

#歴史探訪

偉人の足跡をたどる

江東区は政界をはじめ、画家、漫画家、俳人など多くの著名人を輩出しています。彼らが取り組んだ事業や生み出した作品は、当時とても斬新なものでした。 歴史を動かしたとも言える彼らの足跡をたどってみてはいかがでしょうか。

観光テーマ・スポット一覧

1. 伊東深水・関根正二紹介展示コーナー(いとうしんすい・せきねしょうじしょうかいてんじこーなー)

伊東深水・関根正二紹介展示コーナー

伊東深水は、深川の西森下町に生まれ、女性の美しさを日本画で表現する代表的な美人画家として、絢麗たる美の世界を築き上げました。
一方、関根正二は、福島県白河に生まれ、深水との出会いを通して個性あふれる作品を描き、大正時代の代表的な洋画家となりました。
作品も生き方も対照的な2人のそれぞれの生涯と作品をパネルで紹介しています。

2. 田河水泡・のらくろ館(たがわすいほう・のらくろかん)

田河水泡・のらくろ館

「のらくろ」の生みの親、田河水泡(本名:高見澤仲太郎)は、幼少期から青年期までを江東区で過ごした本区ゆかりの漫画家です。平成10年(1998)、ご遺族から作品や書斎机などの遺品が江東区に寄贈されました。これを機会に、日本の漫画界に大きな足跡を残した田河水泡の業績を紹介するために「田河水泡・のらくろ館」を開設しました。

3. 芭蕉記念館(ばしょうきねんかん)

芭蕉記念館

新大橋と清洲橋が望める隅田川のほとり、俳聖・松尾芭蕉が庵を結んだゆかりの地にこの記念館はあります。芭蕉は、この庵を拠点として、多くの名句や『おくのほそ道』などの紀行文を残しました。また、芭蕉記念館は、平成14年(2002)5月に日本旅のペンクラブが行う「21世紀・芭蕉のみち」認定地として、都内で唯一認定されました。記念館近くの歩道には「旧新大橋跡」の碑が建っています。元禄6年(1693)に最初に架けられた新大橋。ちょうどその頃近くの深川芭蕉庵に住んでいた芭蕉は、新大橋の工事中に「初雪や かけかかりたる 橋の上」の句を、また橋の完成を見て「ありがたや いただいて踏む 橋の霜」の句を詠みました。

4. 小津安二郎紹介展示コーナー(おづやすじろうしょうかいてんじこーなー)

小津安二郎紹介展示コーナー

日本の家庭や家族のあり様を描き、「東京物語」「晩春」など数々の名作を残した小津安二郎監督は、明治36年(1903)現在の深川1丁目に生まれました。
日本映画の至宝と云われ、世界的名匠としても名高い小津監督の写真や記録、ゆかりのある品々を通して、偉大な映像作家の足跡を紹介しています。

5. 石田波郷記念館(いしだはきょうきねんかん)

石田波郷記念館

俳人石田波郷は、昭和21年(1946)から約12年間江東区の北砂に住み、当時の江東区の様子を「焦土諷詠」として多くの俳句に詠みました。また、波郷は戦後の俳壇を先導し、わが国の俳句文学に大きな功績を残しています。
その功績と人間像を、江東区との関わりを紹介し顕彰するため、波郷自身が「第二の故郷」と呼んだこの地に記念館を開設しました。

6. セメント工業発祥の地 (注:史跡)(せめんとこうぎょうはっしょうのち)

セメント工業発祥の地 (注:史跡)

浅野総一郎はコークスやコールタールの廃物に着目し、廃物をセメント製造の燃料として用いる方法を開発。コークスをセメント工場に納めて大きな利益を得ました。現在、建物の正面には浅野総一郎の銅像が立っています。

7. 紀伊国屋文左衛門墓(きのくにやぶんざえもんはか)

紀伊国屋文左衛門墓

紀州出身の紀伊国屋文左衛門(紀文)は、若くして江戸に出て材木業を営み、幕府と関わることで豪商となりました。
後年は、富岡八幡宮一の鳥居付近(門前仲町1)に住み、享保19年(1734)4月に66歳で没したといわれ、成等院に葬られました。墓は左隅にあり、正面の碑は、昭和33年(1958)に建てられました。
東日本大震災による影響で、現在墓域に立ち入ることはできません。

8. 渋沢栄一宅跡 (注:史跡)(しぶさわえいいちたくあと)

渋沢栄一宅跡 (注:史跡)

日本資本主義の父と呼ばれる渋沢栄一は、明治9年(1876)から明治21年にかけて当地に本邸を構えます。その後、中央区に本邸を移し、深川邸は別邸として利用されました。栄一と江東区との関係は深く、明治22年から明治37年まで深川区会議員および区会議長を務め、また、明治30年には当地に渋沢倉庫部(現:澁澤倉庫株式会社)を設立しました。

9. 三代豊国五渡亭園(さんだいとよくにごとていえん)

三代豊国五渡亭園

江戸末期の人気浮世絵師・三代歌川豊国が五ノ橋際に住んでいたという史実にちなんで作られた、江戸情緒あふれる庭園です。季節ごとに展示内容が入れ替わる浮世絵のギャラリーや「朱塗りの太鼓橋」、「かわらぬ恋の池」など、数多くの見どころがあります。「かわらぬ恋の池」は約600匹の鯉が泳いでいることと、江戸時代に亀戸あたりで瓦を造っていたことにより、「瓦」と「鯉」をかけて「かわらぬ恋の池」と名付けられました。カップルで訪れてみるのもおすすめです。