イベント

MOTアニュアル 2022
私の正しさは誰かの悲しみあるいは憎しみ【東京都現代美術館】

#博覧会 #深川北エリア

MOTアニュアル 2022私の正しさは誰かの悲しみあるいは憎しみ【東京都現代美術館】
工藤春香《生きていたら見た風景》
2017年 展示風景
MOTアニュアルは、現代の表現の一側面を切り取り、問いかけや議論の始まりを引き出すグループ展です。
18回目を迎える本展では、大久保あり、工藤春香、高川和也、良知暁の4名のアーティストを迎え、言葉や物語を起点に、時代や社会から忘れられた存在にどのように輪郭を与えることができるのか、私たちの生活を取り巻く複雑に制度化された環境をどのように解像度をあげて捉えることができるのかを共に考えます。

パンデミックや理不尽な攻撃が横行する不条理な事態が続く中、善悪の行方があやふやになりつつあります。異なる背景を持つ者同士の差異に目を向け、そこから生まれる誤解や矛盾を自分ごととして捉えるにはどうしたらいいのでしょうか。わかり合えない他者を受け止め、許すことはできるのでしょうか。言葉は、文化を共有するための手段であると同時に、その差異が対立の要因となることがあります。言葉による記述の外で、忘れられる存在もあります。

本展では、語ることや記述の困難さに向き合い、別の語りを模索するアーティストたちの試みを取り上げます。

MOTアニュアル 2022
私の正しさは誰かの悲しみあるいは憎しみ

会期

2022年7月16日(土)~10月16日(日)

会場

東京都現代美術館 企画展示室 3F

観覧料

一般 1,300円/大学生・専門学校生・65歳以上 900円/中高生 500円/小学生以下 無料

参加作家

■高川和也
ラッパーのFUNIをはじめとする複数人の協力者のもと、自身がラップに挑戦する新作映像を制作中。人間が感情を言葉で表した時、何を得ているのか、あるいは失っているのか。アーティスト自身の体験を記録したセルフドキュメンタリーとなります。
■工藤春香
これまでの作品で扱ってきた旧優生保護法や相模原殺傷事件を基底に、現在、障害者支援施設を出て自立生活をする方への取材を交えた新作インスタレーションを行います。子育てをしながらアーティスト活動を続ける自身を含む、女性たちの歴史についての考察も重なります。
■大久保あり
過去の13の作品をモチーフにしたインスタレーションで、複数の物語と時間軸が交差する新たな物語を編纂します。自身の過去の作品を再構成することで、時間の組み換えや、語りの主体と客体の入れ替わりにより、ある記述には常に別の物語の可能性が内包されることを伝えます。
■良知暁
2020年に10年ぶりとなる個展で発表した、1960年代にアメリカ、ルイジアナ州で行われた投票権をめぐるリテラシーテストで使われた一節を軸とする作品を展示。読み書き発音などが恣意的な判別の装置として、目に見えない形で行われる差別をめぐる思索である本作を、美術館という公共空間で再現する試みです。

※開催内容は、都合により変更になる場合がございます。予めご了承ください。
開催期間 2022年7月16日(土)~10月16日(日)
開催時間 10:00~18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
開催場所 東京都現代美術館(江東区三好4-1-1)
アクセス 都営大江戸線「清澄白河駅」A3出口徒歩13分
東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」B2出口(半蔵門線専用出口)徒歩9分
お問い合わせ先 東京都現代美術館
電話:050-5541-8600(ハローダイヤル)
関連URL https://www.mot-art-museum.jp(東京都現代美術館ウェブサイト)
備考 【休館日】月曜日(7月18日、9月19日、10月10日は開館)、7月19日、9月20日、10月11日
地図