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【KOTOはじめ】江東懐古録 ー江戸から江東へー

#歴史探訪

【KOTOはじめ】江東懐古録 ー江戸から江東へー

江東区の発展は徳川家康公の江戸入府から始まります。家康公は江東区の中央を流れる小名木川を開削し、関東の塩田だった下総行徳(千葉県)から塩を運びました。小名木川は次第に房総方面、北関東からの物資を運ぶ重要な動脈となり、川沿いには深川村をはじめ次々と町が開かれました。また、河川交通の関所にあたる船番所が置かれ、荷物や人の流入の取締まりが行われました。

これより古い歴史を持つのが亀戸。周辺には江戸期以前に創建した寺社も見られます。
さらに、亀戸、大島、砂町では江戸の近郊農業が盛んに行われ、江戸の食生活を支えていました。その後、江戸市中の拡大とともに江東地域は発展してきました。


【KOTOはじめ ー江東区観光おすすめ BEST50ー】
江東区で”今”、みるべき、やるべき、知っておくべきことを50個厳選。誰もが知っている有名スポットからちょっぴりマニアックな情報まで、江東区の魅力満載の観光情報誌です。

https://koto-kanko.jp/guide/map/ (観光マップ・リーフレット)

観光テーマ・スポット一覧

1. 江戸の水運 小名木川(おなぎがわ)

江戸の水運 小名木川(おなぎがわ)

区内を東西に流れる約4.64㎞の河川。旧中川と隅田川を結び、ミニパナマ運河と呼ばれる扇橋閘門やX字型の小名木川クローバー橋のほか、両岸は水辺に親しむ遊歩道も整備。コサギやアオサギなど水鳥もやって来ます。

2. 深川江戸資料館(ふかがわえどしりょうかん)

深川江戸資料館

江戸時代にタイムスリップした気分を満喫できる展示室が人気。江戸天保年間の深川佐賀町の町並みを実物大で再現しています。庶民が暮らした長屋や店に実際に上がって生活用品に触れることもできます。

3. 中川船番所資料館(なかがわふなばんしょしりょうかん)

中川船番所資料館

江戸時代、小名木川の旧中川口に設けられた中川船番所を再現したジオラマや、江戸からの水運の歴史などを紹介。実際に発掘された石垣も展示されています。このほか、郷土の歴史・昭和の暮らしを紹介する展示室や和竿展示も行っています。

4. 芭蕉記念館(ばしょうきねんかん)

芭蕉記念館

俳聖・松尾芭蕉は小名木川の隅田川口にあった芭蕉庵で暮らし、ここから「古池や 蛙飛び込む 水の音」などの名句が誕生。芭蕉にまつわる資料の数々を展示しています。近くには芭蕉稲荷神社や「名所江戸百景」に描かれた萬年橋も架かり、下町情緒が感じられるスポットです。

5. 勧進相撲発祥の地  富岡八幡宮(とみおかはちまんぐう)

富岡八幡宮

大相撲の前身、江戸勧進相撲が初めて行われた地。歴代横綱の名が刻まれた横綱力士碑と大関力士碑は人気の観光スポットとなっています。巨人力士碑や巨人手形・足形碑はビックリする程の大きさです。新横綱による奉納土俵入りも披露されています。

6. 深川ゑんま堂と歌舞伎(ふかがわえんまどうとかぶき)

法乗院(深川えんま堂)

全高3.5mの日本最大級の閻魔大王座像はハイテクえんま様。お賽銭を入れるとありがたい説法が聞けます。1階にある『地獄極楽絵』は必見。境内には歌舞伎『曽我物語』の主人公・曽我五郎の足跡石もあります。

7. 岩崎彌太郎とゆかりの深いスポット  清澄庭園(きよすみていえん)

清澄庭園

清澄庭園は紀伊国屋文左衛門の屋敷跡ともいわれ、三菱財閥の創始者・岩崎彌太郎が庭園に整備。大小島々を配した広大な池の景観が美しく、都内随一といわれる名石・奇岩に恵まれた、四季を通じて眺望の良い庭園です。

8. 岩崎彌太郎とゆかりの深いスポット  明治丸(めいじまる)

明治丸

明治丸は、現存するわが国最古の鉄船。岩崎彌太郎が創立した三菱商船学校(現・東京海洋大学)の練習船として活躍し、現在は同大学にて保存されています。船舶としては唯一国の重要文化財に指定されています。

9. 深川発祥の地  深川神明宮(ふかがわしんめいぐう)

深川神明宮

深川村を開拓した深川八郎右衛門が伊勢神宮のご分霊を祀った神社。深川七福神の寿老神も祀り、神輿庫の扉に描かれた迫力の神輿絵が参道を彩ります。

10. 旧大石家住宅(きゅうおおいしけじゅうたく)

旧大石家住宅

江戸時代に建てられた区内最古の民家。数々の災害を乗り越え仙台堀川公園に移築保存されました。雛祭りの時季にはさまざまなお雛様を展示。

11. 松平定信ゆかりの地 霊巌時(れいがんじ)

霊巖寺

寛政の改革で知られ、老中として幕政改革に取り組んだ松平定信の墓所があります。
また、江戸をつなぐ街道筋6か所に建立された「江戸六地蔵」の第5番目の地蔵が鎮座しています。

12. 伊能忠敬ゆかりの地 富岡八幡宮(とみおかはちまんぐう)

富岡八幡宮

伊能忠敬は、江戸時代に全国を測量し、初の実測による地図を完成。現在の門前仲町で暮らし、測量に出る際は富岡八幡宮で旅の安全祈願をしました。同神社には像が建立されています。

13. 渋沢栄一ゆかりの地 渋沢栄一宅跡(しぶさわえいいちたくあと)

渋沢栄一宅跡 (注:史跡)

日本の近代経済社会の基礎を築いた渋沢栄一は、明治9年から深川福住町に住み、倉庫会社を設立しました。深川区会議員や区会議長も務めています。

14. 小津安二郎ゆかりの地 小津安二郎紹介展示コーナー(おづやすじろうしょうかいてんじこーなー)

小津安二郎紹介展示コーナー

小津安二郎は、『東京物語』『晩春』など数々の名作を監督した日本映画界の巨匠です。深川で生まれ育ちました。古石場文化センター内に紹介展示コーナーがあります。

15. おくのほそ道出発の地  採荼庵(さいとあん)

採荼庵跡 (注:史跡)

仙台堀川に架かる海辺橋袂で濡縁に腰かける旅姿の松尾芭蕉像。芭蕉は深川の庵を拠点に活動。『おくのほそ道』の壮大な旅は、門人の杉山杉風(さんぷう)の別荘・採荼庵からスタートしました。